久しぶりに紅葉を愛でる小旅行。
「迎仙閣」という、長崎の一企業が所有している古民家付きの庭園を、
紅葉の期間、一般に無料開放してらっしゃいます。
傾斜面も活用した広い敷地は
丁寧に手入れされていて、
池には大きな鯉が
何匹も悠々と泳いでいます。
案内の方も何人も絶景ポイントに
待機しておられ、
見逃しがちな鑑賞の視点や
庭のお手入れ秘話を
静かに語ってくださる。
余裕、豊かさ、分かち合う喜びを知る人だからこそできることだと感じました。
“旦那“という言葉を思い出します。
仏教用語で、
「ほどこし。布施。転じて、布施をする人」
という意味だそうです。
文化を守り、受け継ぎ、後世へ渡し、
他の人にもシェアできる豊かな人。
日本の文化や芸術や自然保護は
多くの“旦那”の精神を持った方々に
支えられて来たのだろうと
思いを馳せました。
家族や居合わせた皆さんと
同じ美しい景色を共有できて
心温まる秋の一日でした。