母が庭の植木鉢に

シクラメンを植えました。

 

代々、農業が生業なので

田舎から町に出て暮らしていても

土と共にある生活が

馴染んでいるが故の

花好きなのかもしれません。

 

母は、幼い頃に田植えの手伝いの話を

していました。

父親と一緒に農耕馬に跨がった話とか。

 

その母が八十を超えても

土を懐かしく思うのは、

母の母も、そのまた母も

土を掘った記憶が身体に流れているからでしょうか。

 

いえ、もしかしたら、美しい花が

ただ普通の奥さんのように

好きなだけかもしれません。

 

華麗な可愛いシクラメンを眺めて暮らすのは

楽しいことですから。

 

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