いつもおいしく、
あたりまえのように
食べていた、
いわし。

しんみりした気分で食べるようになったのは、
金子みすゞの詩に出会った
瞬間の
ショックが、
今でも
尾を引いているから。

大漁

朝やけ小やけだ
大漁だ
大ばいわしの
大漁だ。

はまは祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
いわしのとむらい
するだろう。

『金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと』 JULA出版局より

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